NMNはなぜアメリカで禁止された?FDAの方針転換と2026年の現状

NMNはアメリカで禁止された?FDAの方針転換(2022年の除外から2025年の撤回まで)の年表

「NMN アメリカ 禁止」と検索すると、いまも2022年当時の情報が数多く残っています。結論から申し上げると、2025年9月、アメリカのFDA(食品医薬品局)は方針を転換し、NMNがサプリメントとして合法であることを確認しました。この記事では、なぜ「禁止」と言われたのか、2026年現在はどうなっているのか、日本での扱いはどう違うのかを、FDAの公表資料をもとに整理します(出典は記事末尾に掲載)。

結論:2025年にFDAが方針を転換し、現在は合法です

まず要点だけをまとめます。

  • 2025年9月29日、FDAは市民請願への回答のなかで従来の解釈を変更しました。NMNはサプリメントの定義から除外されない、という判断です。
  • 2025年12月2日、FDAは原料サプライヤーに正式な書簡を送り、以前の判断を撤回しました。
  • ただしNMNは「新規食品成分(NDI)」という位置づけのままです。アメリカで販売する事業者には、届出の要件が残ります。
  • 日本では、そもそも食品として扱われています。アメリカの判断が日本の規制を直接左右するものではありません。

ポイント

「禁止された」という情報は、2022年11月から2025年9月までの約3年間についてのものです。2026年時点では状況が変わっています。古い記事や投稿がそのまま残っているため、いまも検索で目に入りやすくなっています。

なぜ「アメリカで禁止」と言われたのか

発端は2022年11月のFDAの判断

アメリカの制度には、医薬品としての臨床試験が先に始まった成分は、あとからサプリメントとして販売できないという趣旨の規定があります。どちらが先に世に出たかで扱いが分かれるため、実務上「先に市場に出ていたか」が争点になります。

FDAは2022年11月、NMNがこの規定に該当すると判断しました。これが「アメリカでNMNが禁止された」と広まった出来事です。

正確には「禁止」ではなく「サプリメントとして販売できない」でした

ここは誤解が広がりやすい部分です。FDAが問題にしたのはサプリメントという区分で販売できるかどうかであって、NMNという物質そのものが危険だと判断されたわけではありません。

安全性の問題が見つかって回収された、という種類の話でもありません。制度上の区分の問題です。日本語圏では「禁止」という短い言葉だけが先に広まり、この違いが伝わりにくくなりました。

2022年から2025年までに何が起きたか

3年かけて判断が覆るまでの経緯です。

時期 出来事
2022年11月 FDAがNMNをサプリメントの定義から除外すると通知
2023年3月 業界団体NPAと消費者団体が、判断の見直しを求めて市民請願を提出
2023年9月 FDAが「結論を出せない」と回答
2024年8月 NPAが提訴
2024年10月30日 FDAが再評価を行うため、訴訟手続きが一時停止
2025年9月29日 FDAが市民請願に回答し、解釈を変更
2025年12月2日 原料サプライヤーへ正式書簡。従来の判断を撤回

判断が変わった根拠は、NMNが医薬品としての試験が始まる前からサプリメントとして流通していた、と示す資料が十分にあると認められた点にあります。

2026年時点で、実際どうなっているのか

サプリメントとして販売できます

2026年10月時点で、アメリカにおいてNMNはサプリメントの成分として販売できる状態にあります。2022年から続いた不確実な期間は終わりました。

ただし届出の要件は残ります

NMNは新規食品成分(NDI)という区分のままです。アメリカで新たにNMN製品を販売する事業者は、原則としてFDAへの事前届出が必要になります。すでに届出を行った供給元から原料を調達する場合は、この限りではありません。

「合法になった=どの企業でも自由に売れる」わけではない、という点は押さえておく必要があります。

注意

今回の判断は販売できる区分かどうかについてのものです。FDAがNMNの有効性を認めた、あるいは何らかの効能を保証した、という意味ではありません。「FDAが認めた成分」という表現で効果を訴える広告を見かけたら、その点は分けて読む必要があります。

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日本での扱いは、アメリカとどう違うのか

日本では2020年3月、厚生労働省がNMNを「専ら医薬品として使用される成分本質」に該当しないものとして整理しました。つまり日本では食品の成分として扱えます。

この整理は今回のFDAの判断より前に行われたもので、アメリカの動きとは独立しています。アメリカで区分が争われていた期間も、日本での扱いが変わったわけではありません。

そのため「アメリカで禁止だったのに、日本で売られていたのはなぜか」という疑問には、制度が別だからという答えになります。どちらかが間違っていたという話ではありません。

NMNと5-デアザフラビン(TND1128)は何が違うのか

NAD+へ至る経路が異なります

NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、細胞のエネルギー産生にかかわる補酵素です。加齢とともに体内の量が減っていくことが報告されており、ロンジェビティ研究の中心的なテーマのひとつになっています。

NMNは、このNAD+の前駆体です。細胞の中では、NMNATという酵素のはたらきでNAD+へと変換されます。ただし口から摂ったNMNは、吸収の過程でいったんNR(ニコチンアミドリボシド)に分解されてから細胞に取り込まれる経路もあると報告されており、体内での利用のされ方には個人差や加齢の影響があると考えられています。

一方の5-デアザフラビン(TND1128)は、NAD+の前駆体ではありません。ミトコンドリアの機能にかかわるとされる、別の経路に着目した成分です。日本国特許 第6717989号を取得しています。

「どちらが優れているか」ではなく「どこにはたらくか」

この2つは作用の経路が異なるため、単純な優劣で比べられるものではありません。前駆体を補うという考え方と、前駆体とは別の経路に着目するという考え方の違いです。

NMNを試したものの変化を感じられなかった、という方は、NMNが効かなかったと感じた方へやデアザフラビンとは?効果の研究とサプリの選び方もあわせてご覧ください。

日本でNMNサプリを選ぶときに確認したいこと

アメリカの区分の話とは別に、日本で製品を選ぶ際に見るべき点があります。届出制度の違いから整理します。

日本には、アメリカのような事前届出の仕組みがありません

アメリカでは新規食品成分としての届出が求められますが、日本の一般的な食品としてのサプリメントには、同様の事前届出の制度がありません。機能性表示食品として届け出る場合を除き、製造元が自主的に情報を開示するかどうかに委ねられています。

つまり「アメリカの基準を通っているか」は、日本の製品を選ぶ物差しにはなりません。確認すべきは、その製品自体がどこまで情報を開示しているかです。

確認したい3つの点

  • 含有量が明示されているか……「配合」とだけ書かれ、1回あたり何mgかが分からない製品は、他製品との比較ができません。
  • 原料の出所が示されているか……新しい成分ほど、原料の品質差が出やすくなります。特許の有無や正規原料であることの表示が手がかりになります。
  • 効果を言い切っていないか……食品であるサプリメントは、特定の効能を断定して表示することが認められていません。言い切った表示には注意が必要です。表現の慎重さは、製造元の姿勢を測る材料になります。

「アメリカで一時期売れなかった成分」という事実の扱い方

2022年から2025年の経緯は、成分の安全性の問題ではなく制度上の区分の問題でした。ただしこの期間に日本で流通した製品のなかには、原料の調達先が不安定だったものもありうるという見方はできます。

気になる場合は、製造元が原料についてどこまで説明しているかを見てください。何も書かれていない場合、それ自体がひとつの情報になります。

自社調査:情報はどこから入ってきているのか

古い情報が残り続ける背景を考えるうえで、当社の調査結果が参考になります。

調査概要

NMNサプリメントの購入経験がある方100名を対象に、2024年9月に当社が実施したインターネット調査です。回答者は30〜75歳(平均54.9歳)、男性78%・女性22%。以下はいずれも回答者ご本人の申告にもとづく集計値です。特定の商品を評価するものではなく、成分の有効性や安全性を示すものでもありません。標本数が100名と限られる点、調査時点が2024年9月である点にご留意ください。

一番信頼できる情報源は「ネット広告」が最多でした

「NMNサプリメントの購入にあたり、一番信頼できる情報源はなんですか」という設問への回答です。

情報源 回答割合
インターネット広告 28%
著名人・インフルエンサーの紹介 21%
テレビ・ラジオでの紹介 18%
口コミ情報 17%
友人・知人からの紹介 12%

公的機関の発表そのものを情報源として挙げた方は、選択肢の「その他」4%に含まれる範囲にとどまりました。制度に関する情報は、広告や紹介という間接的な経路から入ってくることが多いという結果です。

間接的な経路で伝わった情報は、元の発表が更新されても追随しにくくなります。2022年の「アメリカで禁止」という話が2026年のいまも残っている背景には、この構造があると考えられます。制度の話については、公的機関の発表を直接確認することをおすすめします。

5-デアザフラビンを「知らない」が46%でした

同じ調査で「5-デアザフラビンをご存知ですか」と尋ねたところ、知っている54%、知らない46%という結果でした。回答者はNMNサプリメントの購入経験がある方に限られていますが、それでも半数近くが名前を知らない状態です。

認知の差は、情報が届いているかどうかの差です。この記事で作用の経路の違いに触れているのは、そのためです。

よくある質問

Q. いまアメリカでNMNサプリは買えますか

販売できる区分に戻っています。ただし販売する事業者側に届出の要件が残るため、すべての製品がすぐに流通するとは限りません。

Q. 日本で売られているNMNサプリを飲んでも問題ないですか

日本ではNMNは食品の成分として扱われています。アメリカでの区分の議論が、日本での扱いを変えるものではありません。個々の製品の品質や含有量については、製造元の表示をご確認ください。

Q. FDAが認めたということは、効果が証明されたのですか

いいえ。今回の判断は「サプリメントとして販売できる区分か」についてのもので、有効性を評価したものではありません。ここは分けて考える必要があります。

Q. これからまた方針が変わる可能性はありますか

制度の解釈は変わりうるものです。2022年から2025年の経緯そのものが、その実例といえます。最新の状況は公的機関の発表でご確認ください。

まとめ

  • 「NMNはアメリカで禁止」という情報は、2022年11月から2025年9月までの状況を指しています
  • 2025年9月29日にFDAが解釈を変更し、同年12月2日に正式な書簡で従来の判断を撤回しました
  • 正確には「禁止」ではなく「サプリメントという区分で販売できない」という制度上の判断でした
  • 販売できる区分に戻りましたが、事業者側の届出要件は残ります
  • 日本では2020年から食品の成分として扱われており、アメリカの判断とは独立しています
  • FDAの判断は区分についてのものであり、効果を保証したものではありません

NAD+の前駆体を補うという方向とは別に、ミトコンドリアの機能にかかわるとされる経路に着目した選択肢もあります。5-デアザフラビン 3000 Pure MAXは、日本国特許 第6717989号を取得した5-デアザフラビン(TND1128)を1カプセルあたり100mg配合し、成分名と配合量を明示しています。

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参考資料

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、医療的なアドバイスや特定の疾患の診断・治療を目的とするものではありません。5-デアザフラビン 3000 Pure MAXは食品(サプリメント)です。記載の内容は研究・成分情報および公的機関の公表資料に基づくものであり、効果を保証するものではありません。体調に不安のある方、通院中・服薬中の方は、医師にご相談のうえご利用ください。


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